操縦士育成

消防防災ヘリやドクターヘリなどの官用ヘリ操縦士および高度整備士の不足を解決し、日本の空の安全と人命救助体制を支える高度専門人材の安定育成・供給を実現する中核プログラムです。

航空救助が直面する3つの深刻な課題

1. 操縦士の深刻な不足と高齢化

国内のヘリコプター操縦士の平均年齢は年々上昇しており、引退に伴う担い手不足が極めて深刻化しています。このままでは災害発生時の緊急運航に支障をきたす恐れがあります。

2. 「2名操縦士体制」義務化への対応

2019年の消防庁告示に基づき、安全性の向上の観点から「2名操縦体制」への移行が義務化されました。これにより、各自治体・航空隊では追加の操縦士確保が緊急の必須要件となっています。

3. 自治体・現場間の技能格差

これまで消防防災ヘリの訓練シラバスや実技・座学カリキュラムは明確に統一されておらず、各自治体や航空隊の裁量に一任されていました。この結果、地域間での操縦・救助技能やSMS適応力に格差が生じています。

当連合会が想定する「3つの解決策」

  • 業界標準の統一シラバスによる標準化教育
    当連合会が主導し、どの自治体や地域でも最高水準の技能と安全管理能力を平準化して発揮できるよう設計された「業界統一シラバス」に基づくカリキュラムの導入を目指します。
  • 訓練センターをはじめとする全国拠点での高度実技
    最新のフライトシミュレーターや実機を用いた過酷な環境での訓練、および2名操縦時のCRM(連携技術)に特化した高度トレーニングの整備を想定しています。
  • 若手育成支援・海外からの訓練生受入
    若手操縦士・整備士志望者向けの奨学金制度の構築や、アジア圏をはじめとする海外からの訓練生受入れを行い、持続可能でグローバルな航空人材供給ラインの確立を計画しています。

サービス・料金体系一覧

各自治体や航空運航事業者の状況、訓練生の飛行実績に合わせて最適な育成・機体支援プログラムを段階的に提供しています。

プログラム名 内容・対象
PHASE I
代替機調達支援
自治体保有の消防防災ヘリの整備期間中や突発的なドック入り期間に、運航を継続するための代替機体の調達を支援します。
※中型機等を使用。
PHASE II
専任機長 養成プログラム
自衛隊OBや飛行経験のあるパイロットを、消防防災運航に特化した即戦力の専任機長へと完全育成します。
PHASE II
限定機長 養成プログラム
特定の機体種別や局地的な救助・運航任務に限定した、最短ルートでの機長育成・ライセンス取得を目指します。
PHASE III
リカレント教育
現役の防災ヘリ操縦士を対象に、最新の航空法改正への適応、CRM・ヒューマンエラー防止、不安全事象対策の再教育を行います。

カリキュラムの流れ(操縦士・整備士)

1

地上座学 (Academic Core)

航空法、消防防災運航に特化した各種要領、気象分析、およびSMS(安全管理システム)の理論講義を行います。整備士向けには最新の機体システムや不安全事象対策の座学を実施し、業界統一基準の知識ベースを徹底して習得します。

2

シミュレーター訓練&実地整備(実機対応)

操縦士はフライトシミュレーターを用いて山岳救助時の突風やエンジン不具合などの極限状態を安全に完全シミュレート。整備士は実機を用いたトラブルシューティングや迅速な整備ハンドリングをシミュレートし、2名の意思疎通とCRM(連携技術)の最適化を図ります。

3

実機飛行訓練&高度整備実技 (Advanced Training)

提携する訓練センター等の各拠点において、実機(中型機等)を使用した実地訓練を実施。操縦士は救助ホイストの微細な操作や狭小地への着陸進入技術を習得し、整備士は一等航空整備士ライセンス対応の高度な実機整備技術・品質管理プロセスを実地で学びます。

4

修了・適性認定 (Evaluation & Placement)

当連合会の熟練の安全監査官による最終試験を経て、公式な「操縦士・整備士適性・高度訓練修了証」を授与。自治体航空隊や民間キャリアへ強力なバックアップ付きで配備・推薦を行います。

高度航空操縦士・整備士の育成・導入をご検討の皆様へ

「2名操縦体制」への移行、若手操縦士・整備士の派遣・採用、またはリカレント教育・整備技術向上プログラムの導入を希望される自治体担当者様・運航事業者様からのご相談・資料請求を承っております。まずはお気軽にお問い合わせください。

操縦士・整備士育成プログラムのお問い合わせ